発掘調査報告
<調査方法と目的>
4号窯の構造を調べ、窯跡の新旧を確かめるために、トレンチを掘りました。
<調査成果>
4号窯は、平成25年度の調査ではこの窯跡が安土桃山時代に造られたものであるか、昭和初期に荒川豊蔵氏が造ったものであるかは、不明確でした。
今回の調査では、窯の床面や壁の被熱は全体的に弱く、粘土塊がみられました。また窯の床面に、安土桃山時代当時の窯跡では使われない四角いブロック状の構築材がみられました。以上のことから、今回検出された窯跡は荒川豊蔵氏が最初に造った窯ではないかと考えられます。床面の断ち割り調査も部分的に行いましたが、現代の窯の下に古い窯跡はみられませんでした。
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4号窯 全景
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焼成室南側 構築材
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煙道部付近の様子