美濃桃山陶の聖地・可児

可児市の作陶家 Potters of kani city　　　　（詳細ページをご覧いただけます）


青山晃大 A.AOYAMA	奥磯太覚 T.OKUISO	加藤弥右衛門 Y.KATŌ	加藤裕子 Y.KATŌ

北大路泰嗣 H.KITAOOJI	黒岩達大 T.KUROIWA	佐藤公一郎 K.SATŌ	瀧口喜兵爾 K.TAKIGUCHI

瀧口大喜 D.TAKIGUCHI	月村海彦 U.TSUKIMURA	月村貴彦 T.TSUKIMURA	月村山彦 Y.TSUKIMURA

豊場惺也 S.TOYOBA	樋口雅之 M.HIGUCHI	堀俊郎 T.HORI	守谷宏一 K.MORIYA

山下幾太郎 I.YAMASHITA	山下眞喜 M.YAMASHITA	吉田真人 M.YOSHIDA	吉田喜彦 Y.YOSHIDA

青山晃大 AOYAMA Akihiro

住所
電話

可児市下恵土446
0574-62-0105

		青山晃大さんは、多治見市で陶芸家に師事した後、修業を重ね平成6年に独立。可児市下恵土で「青窯」を構え、織部焼を作陶しています。　形状の豊かさは織部焼の特徴のひとつですが、青山さんは湯呑みや茶碗、皿などの食器類のみならず、書道具や万華鏡、酒器など、織部焼の心とも言える「遊び心」を加えて織部の世界を作り上げています。　伝統的な織部の色合いで、「遊び心を大切に、生活空間の彩りに」をテーマに、青山流「織部心」を提案しています。

		織部万華鏡		織部書道具

奥磯太覚 OKUISO Taigaku

住所
電話
URL
MAIL

可児市久々利柿下入会3-453
0574-64-1771
http://www.okuiso.com
taigaku@okuiso.com

		安土桃山時代から江戸時代にかけて栄えていた大平の窯を再興しようとして、父奥磯栄麓さんが昭和34年に大平窯を開窯しました。太覚さんは、父の死後、作陶を始めます。　特に、志野に関して材料と焼きにこだわりを持ち、美濃のもぐさ土と薪窯焼成を貫いています。もぐさ土は空気をほどよく含んでいるため、きめの細かさと柔らかさを持ち、薪窯焼成により釉薬に深みを持たせるとともに、土味に温かみを与え、手にやさしい茶碗を制作しています。

		志野茶碗		瀬戸黒茶碗

加藤弥右衛門 KATŌ Yaemon

住所
電話

可児市久々利大萱257
0574-64-1281

		加藤弥右衛門さんは、美濃大平の陶祖加藤景豊の流れをくみ、岐阜県無形文化財保持者に認定された加藤十右衛門の三男として生まれました。桃山時代に代表的な名陶が多く焼かれたことで有名な大萱の地にある弥七田古窯の隣に大萱窯を築きました。　「やきものは手でつくるのではなく、感性でつくる」「いいものをつくろうという気持ちが一番大切」と古来の名陶発生の意に、深く想いを馳せています。一方、制作の手を休めている時は気さくな人柄で、大萱窯は笑顔で溢れています。

		黄瀬戸茶碗		弥七田織部鉢

加藤裕子 KATŌ Yūko

住所
電話

可児市久々利大萱257
0574-64-1281

		加藤裕子さんは、父で陶芸家の加藤弥右衛門さんの長女として、久々利大萱で生まれました。高校時代から茶道を始め、お茶会で出てくる叔父や父の茶碗を誇らしく思い、日展評議員の加藤釥さんに師事。その後父弥右衛門さんと大萱窯で作陶。　弥七田古窯に隣接して窯があるため、特に弥七田織部を意識しており、繊細な柄やデザインに惹かれる一方、自由な発想でオリジナルな作品も作っていきたいとの思いもある。　「大萱の地がとても大好きなので、この地で育まれた伝統を守っていきたい。」

		志野茶碗		弥七田織部花入

北大路泰嗣 KITAOOJI Hiroshi

住所
電話
URL

可児市久々利2643-4
0574-64-0572
http://archive.is/GNnnE

		北大路泰嗣さんは、美食家として有名で陶芸家でもあった北大路魯山人の孫として鎌倉で生まれ、魯山人に「泰嗣(ひろし)」と命名されます。幼ない頃から、魯山人と親交のあった荒川豊蔵の水月窯で陶芸の修業をし、平成４年には、无疆窯(むきょうがま)を開き独立。「おいしく見える食器を作りたい」との思いで、魯山人が得意としていた織部をはじめ、志野、黄瀬戸など幅広く活動を続けています。また、魯山人の作品鑑定なども手掛けています。

		織部大皿		唐津花入

黒岩達大 KUROIWA Tatsuhiro

住所
電話
URL
MAIL

可児市久々利1-416
0574-50-2964
https://www.facebook.com/tatuhiro.kuroiwa
baikakuan@ma.ctk.ne.jp

		黒岩達大さんは、備前須恵作家の好本宗峯さんに師事した後、独立。平成24年に可児市久々利大平にて、主に織部を中心に作陶しています。　植物の生命力あふれる深い緑色と上へ上へと伸びていく成長を力強く表現した作品が特徴で、平成27年美濃陶芸展や東海伝統工芸展で最高賞を受賞。「いかに無駄をそぎ落とせるかが課題」であり、「桃山陶を意識しながらも、自分なりの形を追求したい」との思いで、日々作陶に励んでいます。

		緑釉花器		緑釉酒器セット

佐藤公一郎 SATŌ Kōichirō

住所
電話
URL

可児市平貝戸47
0574-62-1076
http://www.pure-pulse.org/islands/i505/satou/

		佐藤公一郎さんは、物心がつく頃より工作が大好きで、長じて焼きものづくりを生業としています。美濃焼の伝統工芸士として認定されており、市内の学校で陶芸体験の講師を依頼されることもあります。黄瀬戸や梅花皮(かいらぎ)の赤志野などの抹茶茶碗や食器類などを主に制作しています。何より自分の手で何かを作り出すということが好きで、器によって食べ物がおいしく感じられるように、「頭の中であーやこーや考え、工夫する」ことをおもしろいと感じています。

		赤志野香炉		志野徳利他

瀧口喜兵爾 TAKIGUCHI Kiheiji

住所
電話

可児市久々利大萱246-3
0574-64-1358

		瀧口喜兵爾さんは、陶芸家加藤十右衛門さんに師事した後、独立。主に、織部を中心に作陶しています。　当初は、大学の陶芸の先生になるために、可児の地に足を踏み入れましたが、「自然の中にある窯場は、ここ大萱にしかない。」と思い、大萱の地で作陶することとしました。　趣味の合唱やスキー、ウインドサーフィンなどを楽しむ一方、自然あふれる雰囲気を大切にしており、作品にもその優雅さや穏やかさが表れています。

		鳴海織部茶盌		茜織部茶盌

瀧口大喜 TAKIGUCHI Daiki

住所
電話
URL
MAIL

可児市久々利大萱246-3
0574-64-1358
https://www.facebook.com/daiki.takiguchi.green
ego_works@yahoo.co.jp

		瀧口大喜さんは、可児市久々利大萱で生まれ、主に織部を中心に作陶しています。　漫画を描きたく、京都にある美術の専門学校に進学しましたが、日本の古いものやデザインに興味が出てきて、30歳で父で陶芸家の瀧口喜兵爾さんに師事。「性格的にきっちりと作ってしまう」という仕事ぶりは、丁寧な仕事ぶりという定評に繋がっています。　「父のように土の表情を出し、もっとのびやかな線を描きたい」と、固定観念に縛られず、自由な発想で作品を作り出すことを心がけています。

		鉄釉織部向付		鉄釉織部水指

月村海彦 TSUKIMURA Umihiko

住所
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可児市久々利柿下入会3-212
http://www.kobogama.com
http://www.facebook.com/kobogama
info@kobogama.com

		月村海彦さんは、可児市で育ち、兄貴彦さんらとともに父月村正比古が残してくれた環境の中で作陶をしています。　海彦さんは、美濃の地で緑豊かな自然を日々感じながら、400年も昔にこの地で焼かれていたと言われるうつわに思いを馳せていた父の意志を継ぎ、うつわを作っています。　海彦さんは、「うつわには形や色はたくさんあるけれど、使ってくださる方々が嬉しいワクワクする気持ちになれるようなうつわを作っていきたい」と語ります。

		鉄釉鉢、乳白釉鉢		黒化粧緑花器、白釉花器

月村貴彦 TSUKIMURA Takahiko

住所
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FB
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可児市久々利柿下入会3-212
http://www.kobogama.com
http://www.facebook.com/kobogama
info@kobogama.com

		月村貴彦さんは、可児市で育ち、父月村正比古が残してくれた環境の中で作陶をしています。「美濃焼は知れば知るほど楽しく、美しく、様々な物語があります。人の手がつくるものの楽しさや美しさといった美濃焼の魅力を現代に繋いでゆければ」と日々考えながら作陶しています。美濃焼を色々な人に知ってもらえるよう日本国内、アジア、ヨーロッパなど色々な土地で展示会などを開催しています。その中で人と出会うことが、貴彦さんにとっての一番の楽しみです。

		焼締粉雪花器		透明釉黒陶鉢

月村山彦 TSUKIMURA Yamahiko

住所
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可児市久々利柿下入会3-212
http://www.kobogama.com
http://www.facebook.com/kobogama
info@kobogama.com

		月村山彦さんは、可児市で育ち、兄貴彦さんらとともに父月村正比古が残してくれた環境の中で作陶をしています。山彦さんは、「粘土という素材を使い自分自身の気持ちを表現してみたい」と思い、陶芸を始めました。自分の作品が、他の誰かと繋がる喜びを感じながら、毎日楽しく作陶しています。　誰かの心に入り込んでいけるような作品を作っていきたいと思っています。

		焼締陶人形一輪挿		焼締陶人形一輪挿

豊場惺也 TOYOBA Seiya

住所
電話

可児市久々利大萱342
0574-64-1338

		豊場惺也さんは、刀剣鑑定家の四男として生まれ、名古屋市工芸高校の木工科で学びました。父と旧知であった荒川豊蔵から、「木工もよいがやきものも面白いぞ」と誘われます。卒業後、水月窯と大萱牟田洞での修業に入り、後に独立、大萱窯下に窯を築きます。師の晩年まで一緒に生活し、暮らし方を学びました。　「無理をせず作りたいものだけを、使ってくださる方の身近に置いてもらえるものを作っていきたい」と瀬戸黒、黄瀬戸など伝統と創作を交え作陶に励んでいます。

		瀬戸黒茶碗		黄瀬戸茶碗

樋口雅之 HIGUCHI Masayuki

住所
電話
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多治見市大畑町7-70
0572-22-0452
gto770_wanwan1@yahoo.co.jp

		樋口雅之さんは、備前焼の陶芸家山本陶秀に師事した後、独立。主に、志野、瀬戸黒を中心に作陶しています。　受け継がれてきた価値観や生活環境が変わる中、「美濃桃山陶の本質とは」をテーマに作陶しています。陶芸に限らず時代を生きてきた名品に影響を受け、樋口さん自身が全身で受け取った感覚や知らず知らずの内に積もり重なっていった想い、さらには電撃的な閃きのようなものなど、樋口さんの手を通して作品に反映しています。

		志野・瀬戸黒茶碗		志野皿

堀俊郎 HORI Toshirō

住所
電話

可児市久々利432-77
0574-64-3624

		堀俊郎さんは、神戸市出身で、教員を志し大学に入学するも、「自分の力で作るものをやりたい」との思いから、中退して加藤孝造さんに師事。　加藤孝造さんの作陶技術を４０年以上にわたって見続けており、体に染み付いた技術力は、各種公募展で入賞・入選を重ねるなど、誠実な人柄が作品に表れ高く評価されています。　加藤孝造さんが主宰する「風塾」のリーダー役としても活躍しており、「今やってみたいこと、今できること」を追求しています。

		鼠志野茶碗		鼠志野花入

守谷宏一 MORIYA Kōichi

住所
電話

可児市久々利柿下入会3-213
0574-64-0070

		守谷宏一さんは、山形県出身で、大学卒業後、加藤十右衛門に師事。その後、久々利大萱に山茨窯を築窯しました。主に、志野、瀬戸黒の作陶に励んでいます。　桃山時代の焼物に心酔し、轆轤の技術、絵付け、釉薬の掛け方、薪窯での燃焼に工夫を重ね、その時代のおおらかさに近づきたいとの思いで作陶に励んでいます。穏やかな人柄で、作品にもそのおおらかさが滲み出ています。

		志野茶碗		志野皿

山下幾太郎 YAMASHITA Ikutarō

住所
電話
URL
MAIL

可児市久々利1-254
0574-64-1470
http://www.ctk.ne.jp/~modoki/
tsurara1919@yahoo.co.jp

		山下幾太郎さんは、建築物や自動車が好きだったとの理由で大学の工学部に入学。卒業後、飛騨国際工芸学園、及び多治見工業高校専攻科に入学し、陶芸における表現方法を学びました。　「コンピュータが得意とする規則性とランダム性の間の文様に興味がある」というように、ＣＡＤを利用して器の完成図や文様を作っています。　豊かな自然環境の中で創造性を育み、国内外の陶芸展で入選するなど活躍中です。

		心箱2		心箱2012

山下眞喜 YAMASHITA Maki

住所
電話
URL
MAIL

可児市久々利1-254
0574-64-1470
http://www.ctk.ne.jp/~modoki/
modoki@ma.ctk.ne.jp

		山下眞喜さんは、岐阜県陶磁器試験場に研究生として入場し、美濃焼や磁器、釉薬の研究などに携わった後に、陶芸家として活動を始めます。　可児市久々利大平に窯を築き、黄瀬戸を研究した後、フランスにて土を素材とする立体造形を学びました。　手掛ける器は茶道具や皿、鉢など、現代感覚で機能美と感性に溢れた作品群です。　豊かな自然環境の中で制作した作品は、長男の幾太郎さんと二人展等で好評を博しています。

		赤巻黒釉蓋付めし碗		黄瀬戸菊皿

吉田真人 YOSHIDA Mahito

住所
電話

可児市久々利柿下入会539
0574-64-1311

		吉田真人さんは、父で陶芸家の吉田喜彦さんの作品や祖父で版画家の川上澄生さんのポスターなど囲まれ、小鳥のさえずりが響く可児市久々利大萱で育ちました。　10代から父の手伝いを始め、10代半ばには父に師事。　作品に対しては、「身近においてほしいので、ほっこりゆったりした感覚のやきものを作っていきたい。」とのこと。今では珍しい蹴轆轤を使っており、人間が本来持つ呼吸のリズム感が、ゆったりとした作品を生み出しています。

		志野しのぎ花入　　　撮影：乾　剛		志野しのぎ鉢　　　　撮影：乾　剛

吉田喜彦 YOSHIDA Yoshihiko

住所
電話

可児市久々利柿下入会539
0574-64-1311

	吉田喜彦さんは、画家を志していましたが、世界の超一流の画家達の絵が見られるようになると、考えた末陶器づくりをするため濱田庄司を訪ねます。濱田への弟子入りは叶いませんでしたが、縁あって荒川豊蔵に弟子入りします。　荒川、濱田をはじめ様々な方達の教えを受けながら、絵を描いていた頃に考えていた「吉田でなければ創れない作品を創りたい」と努力したといいます。導いてくれた方達に感謝し、後に続く人のお役に立ちたい、若い人達に育ってほしいのだといいます。

撮影：小寺克彦	白化粧しのぎ手四方鉢	赤志野茶碗

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